手塚治虫『
リボンの騎士』(1953年)『少女クラブ』
初のストーリー少女マンガ 少女漫画はそれ以前からあった。
宝塚少女歌劇の影響
女の子として生まれながら男として育てられる主人公サファイア姫
宝塚育ちの手塚治虫 1巻19頁「すみれの花咲く頃」
水野英子『
星のたてごと』
大人のロマンとしての少女マンガ。
高橋真琴(1934-)
少女漫画の描写の典型を確立
1)星がきらきらする大きな瞳
2)三段ぶち抜きのスタイル画≒コマからはみ出し、いくつかのコマを統合する役割をもった人物画。
『
パリ~東京』(1956年)
主人公の母は少女小説家:吉屋花子、さし絵画家:中原真理となっている。これは、中原淳一のさし絵による吉屋信子の少女小説 (昭和10年前後)をモデルにしている。
『
さくら並木』(1957年) S(sisterの頭文字):女学生間の姉妹を模した愛情関係
バレイシーン。
高橋真琴はその後、一枚絵(デラックス・マーガレット表紙や巻頭カラー口絵、ふろく)へ移行。少女漫画の少女画に圧倒的影響を与える。
池田理代子『
ベルサイユのばら』
少女漫画の絵を使って歴史ロマンを書ききる(フランス革命)
原作のツヴァイク『マリーアントワネット』にオスカル(女でありながら跡継ぎの男として成長)を付け加える。
手塚・水野流ストーリー漫画 + 高橋流 少女漫画
上田としこ『
フイチンさん』
高橋真琴の影響をうけない別の方向の少女マンガの可能性もあった。細い目、細くたなびく三つ編み、流麗な線。