2.切り取りの美学(異化)

2. 切り取りの美学(異化)
カッセル ドクメンタ


Haus-Rucker-Co: Rahmenbau“, Friedrichsplatz, documenta 6 1977

源光庵
悟りの窓・迷いの窓

圓光寺

切り取られていないと単なる緑にしか見えない。

南禅寺 大門



なぜ、風景を切り取るとその美しさが際立つのか?

異化(同化の反意語)
ロシアフォルマリズムは、私たちはそこに日常文脈に埋没してなれっこになっている(同化した)ものを、その文脈から引きはがし、異形なものとして提示する(異化する)ことで、その美しさを、鑑賞者・読者に感受させるという、20世紀の美学を生み出した。劇作家ブレヒトがこの異化をつかって、観客にあらたな社会認識をうながそうとしました。
風景をそれがなじみとけ込んでいる周りから切り離すことで、その風景を正視させることができる。そのとき、その風景のもつ美しさが際立ってくる。
おなじように、日常の何気ない情景や場面を、日常から切り離すことで、その情景や場面のもつ意味が見えてくる。
写真や映画による、情景・場面の切り取りは、異化によって、その情景・場面の、慣れっこになっていることで見えなくなっていた意味に気づかせることができる。つまり、見ているけど意識されることのなかったもの(視覚的無意識)を意識化させることができるのです。

では、映画は具体的にどのように情景・場面を切り取り構成していくのか。それをみてみることにしましょう。
by takumi429 | 2012-09-23 23:36 | メディア環境論 | Trackback | Comments(0)
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