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2 東映動画と虫プロダクション

2.日本アニメーションの二つの軸

東映動画 
『白蛇伝』(1958年)、『わんぱく王子の大蛇退治』(1963年)『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年)、『長靴をはいた猫』(1969年)などの長編作品を発表し、1960年代における東映長編時代が築かれていった。
2コマ撮りを基本としていた。1秒あたり12枚(1枚の絵を2コマずつ撮影)。

わんぱく王子の大蛇退治 マッスよりもフォルム(立体感よりも平面的な形)を重視する様式による新機軸
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息をのむ大蛇退治のシーン(原画 大塚康夫 原画補 月岡貞二)
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フル・アニメーション
映画のフィルムは、1秒24コマで映写されている。1秒あたり24枚のセル画で撮影されるのが、フル・アニメーション。
リミテッド・アニメーション
フル・アニメーションより簡略化された抽象的な動作を表現する手法として考案され、1秒あたり12枚のセル画、2コマ/1枚のセル画、もしくはさらに少ない枚数のセル画で撮影される。

虫プロダクション(むしプロダクション、虫プロ)
日本のアニメーション制作会社。漫画家でアニメーターである手塚治虫が関係したアニメーション専門プロダクションである。「株式会社虫プロダクション」(旧虫プロ)1961年に設立され1973年に倒産した。

リミティド・アニメーションを多用。1秒あたり8枚(一枚の絵を3コマずつ撮影)を使用(「3コマ撮り」)。また動いている部分(たとえば口)だけを動画にする(口パク)や「止め」(音楽と声優だけが進行して絵は1枚の静止画のまま)を多用する。ダンピングによって、アニメの販売価格を低めた。マンガからテレビ・アニメという流れが定着した。しかし廉価で動きの荒いテレビ・アニメーションの蔓延をまねいたともいえる。

鉄腕アトム (アニメ第1作)
フジテレビ系列にて、1963年1月1日から1966年12月31日まで放送。全193話。「日本で最初の1話30分の本格的連続テレビアニメ」。一部を除きモノクロ作品。
ジャングル大帝
フジテレビ系列で1965年(昭和40年)10月6日 - 1966年(昭和41年)9月28日まで全52話を放送。日本国産初の本格的なカラーテレビアニメのシリーズ。
人間の言葉を話す白いライオン(レオ)がアフリカに動物の共存共栄の帝国を建設する。
何と言っても見事なオープニング(ライオン・キングに多大な影響をあたえたと思われる)
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ライオン・キング(The Lion King)は、1994年6月15日に全米で公開されたディズニーによる長編アニメーション映画。
多くのキャラクターをジャングル大帝の影響から作っているが、あらすじはもっと単純な、『ハムレット』、映画『十戒』などに似た、王位簒奪・王位継承をめぐる物語。ミュージカル仕立てになっているが、それは『ジャングル大帝』にも一部あった(第34、35回「黒豹トットの逆襲」など)。
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by takumi429 | 2011-09-30 02:13 | アニメ論 | Comments(0)

マンガ・アニメ論 講義予定表

テーマ科目13 メディア環境論 マンガ・アニメ論 講義予定表 @名古屋市立大学

第 1 回現代マンガの誕生 
手塚治虫『新宝島』・『来るべき世界』・『ジャングル大帝』・『漫画大学』・『漫画教室』
石森章太郎『マンガ家入門』
手塚治虫原案・浦沢直樹『Pluto』

第 2 回劇画の登場(1960年前後) 
辰巳ヨシヒコ、白土三平『忍法武芸帳』
『ガロ』の革新 白土三平『カムイ伝』、つげ義春『ねじ式』・『ゲンセンカン主人』・『赤い花』・『無能の人』
『COM』の応戦 手塚治虫『火の鳥』
原作ものマンガの登場と隆盛
梶原一騎・ちばてつや『あしたのジョー』 小池一夫『子連れ狼』

第 3 回24年組の登場 
大島弓子『バナナブレッドのプディング』・『綿の国星』
竹宮恵子『風と木の詩』・『地球へ』
山岸凉子『アラベスク』・『天人唐草』・『夜叉御前』・『日出処の天子』・『舞姫 テレプシコーラ』
萩尾望都『11人いる!』・『ポーの一族』・『トーマの心臓』・『訪問者』・『イグアナの娘』・『残酷な神が支配する』・『バルバラ異界』

第 4 回ストーリー少女マンガの誕生と展開 
手塚治虫『リボンの騎士』、
池田理代子『ベルサイユのばら』
少女マンガの王道 ストーリー少女マンガ 
美内みすず『ガラスの仮面』
一条ゆかり『デザイナー』・『砂の城』・『有閑倶楽部』

第 5 回ギャクマンガ 革命から自虐へ 
赤塚不二夫『もーれつア太郎』『天才バカボン』 
山上たつひこ『光る風』・『喜劇新思想大系』・『がきデカ』、吾妻ひでお『不条理日記』
ギャグマンガの限界なき自壊 
鴨川つばさ『マカロニほうれん荘』、江口寿史『すすめパイレーツ!』・『ストップ・ひばりくん』 
四コママンガの革新 いちいひさいち『バイトくん』、吉田戦車『伝染んです』

第 6 回マンガ描写の革命からジャパン・アニメーションへ
大友克洋『気分は戦争』・『童夢』・『アキラ』・『AKIRA』・『MEMORIES』・『STEAMBOY』
(第7回にまたがる)

第 7 回
描けるんです!
高野文子『絶対安全カミソリ』・『お友達』・『るきさん』
高橋留美子『うる星やつら』・『めぞん一刻』・『人魚の森』・『人魚の傷』
鳥山アキラ『ドクター・スランプ』・『ドラゴン・ボール』
谷口ジロー『坊ちゃんの時代』・『神々の山嶺』・『遙かなる町へ』

第 8 回
Jコミック 
岡崎京子、よしもとよしとも、望月峯太郎、松本大洋、古谷実、浅野いにお
現代のカリスマ 
井上雅彦『スラム・ダンク』・『リアル』・『バガボンド』

第 9 回
藪下泰司 『白蛇伝』 芹川有吾 『わんぱく王子の大蛇退治』
手塚治虫 『鉄腕アトム』・『ジャングル大帝レオ』

第 10 回
松本零士 『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』 
富野喜幸 『機動戦士ガンダム』

第 11 回
高畑烈 『太陽の王子ホルスの大冒険』・『じゃりんこチエ』・『アルプスの少女ハイジ』・『火垂るの墓』

第 12 回
テレビシリーズ『ルパン三世』 
宮崎駿 『ルパン三世カリオストロの城』・『未来少年コナン』・『風の谷のナウシカ』

第 13 回
押井守 『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』・『機動警察パトレイバー』・『甲殻機動隊』

第 14 回
庵野秀明 『新世紀エヴァンゲリオン』 
細田守 『時をかける少女』

第 15 回
荒川弘・水島精二 『鋼の錬金術師』 
今敏 『東京ゴッドファーザーズ』
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by takumi429 | 2011-09-30 02:02 | マンガ論 | Comments(0)

1.『白蛇伝』1958年

1.東映『白蛇伝』1958年
日本初のカラー長編マンガ映画。
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子供だまし、しようという気がまるでない、大人の鑑賞にもたえうる作品を、一から作り上げた高い志。
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元になったのは、白蛇伝、という中国の民話だが、直接の元になっているのは、
『白夫人の妖恋』(びゃくふじんのようれん)(1956年公開)東宝とショウ・ブラザーズ共同制作の特撮伝奇映画。高波が寺を襲う特撮はなかなかのもの。
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アニメーション化では、パンダ、ミーミー、ブタ、イタチ、ネズミなどの動物が追加されている。アニメーションらしい動きがとくに動物に見られる。
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それにして、たった二人で全登場人物の声を担当した、宮城まり子と森繁久彌はすごい。
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by takumi429 | 2011-09-22 21:14 | アニメ論 | Comments(0)

マンガ論講義 目次

マンガ論講義 目次 @大谷大学

1 現代マンガの誕生 
手塚治虫『新宝島』・『来るべき世界』・『ジャングル大帝』・『漫画大学』・『漫画教室』、
石森章太郎『マンガ家入門』

2 劇画の登場(1960年前後) 
辰巳ヨシヒコ、白土三平『忍法武芸帳』

3 『ガロ』の革新 
白土三平『カムイ伝』、つげ義春『ねじ式』・『ゲンセンカン主人』・『赤い花』・『無能の人』
『COM』の応戦 手塚治虫『火の鳥』

4 原作ものマンガの登場と隆盛
 梶原一騎・ちばてつや『あしたのジョー』小池一夫『子連れ狼』

5 ストーリー少女マンガの誕生と展開 
手塚治虫『リボンの騎士』、水野英子『星のたてごと』、池田理代子『ベルサイユのばら』

6 24年組の登場 
大島弓子『バナナブレッドのプディング』・『綿の国星』、竹宮恵子『風と木の詩』・『地球へ』山岸凉子『アラベスク』・『天人唐草』・『夜叉御前』・『日出処の天子』・『舞姫 テレプシコーラ』

7 萩尾望都『11人いる!』・『ポーの一族』・『トーマの心臓』・『訪問者』・『イグアナの娘』・『残酷な神が支配する』・『バルバラ異界』

8 少女マンガの王道 ストーリー少女マンガ 
美内みすず『ガラスの仮面』(劇中劇について)
一条ゆかり『デザイナー』・『砂の城』・『有閑倶楽部』
神尾葉子『花より男子』

9 ギャクマンガ 革命から自虐へ 
赤塚不二夫『もーれつア太郎』『天才バカボン』 
山上たつひこ『光る風』・『喜劇新思想大系』・『がきデカ』、吾妻ひでお『不条理日記』

10 ギャグマンガの限界なき自壊 
鴨川つばさ『マカロニほうれん荘』、江口寿史『すすめパイレーツ!』・『ストップ・ひばりくん』 
四コママンガの革新 いちいひさいち『バイトくん』、吉田戦車『伝染んです』

11 マンガ描写の革命 
大友克洋『気分は戦争』・『童夢』・『アキラ』

12 描けるんです!
高野文子『絶対安全カミソリ』・『お友達』・『るきさん』
高橋留美子『うる星やつら』・『めぞん一刻』・『人魚の森』・『人魚の傷』
鳥山アキラ『ドクター・スランプ』・『ドラゴン・ボール』
谷口ジロー『坊ちゃんの時代』・『神々の山嶺』・『遙かなる町へ』

13 Jコミック 
岡崎京子、よしもとよしとも、望月峯太郎、松本大洋、古谷実、浅野いにお

14 ストリーテラーたち 
浦沢直樹、諸星大二郎、星野之宣、弘兼憲史、本宮ひろ志、さそうあきら (手塚治虫原案・浦沢直樹『Pluto』)

15 現代のカリスマ 
井上雅彦『スラム・ダンク』・『リアル』・『バガボンド』
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by takumi429 | 2011-09-22 00:40 | マンガ論 | Comments(0)