原恵一 監督『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』
背景動画 普段は動かない背景を動かす手法
塔の階段を転げながら上るクレヨンしんちゃん
背景が動く=背景が主役になる=時代背景がテーマとなる。
20世紀の行動成長期の昭和の時代が主役となる。
時代は動く、背景は動かない。ならば背景のように動かない時代があるならどうか。
静止した輝かしい時代、それへのノスタルジーに浸りきるオトナ。
子供帰りした父親(パパ)の、足のくさいにおいで、正気にもどすクレヨンしんちゃん。
高校時代の淡い恋い、失恋、上京、新米社員としての奮闘、働くお父さん、つつましい家族の団らん。
記憶をよみがえらすことで、父であることを再びひきうけるパパ。
(それにしてもこのパパの回想シーンはなんてすばらしいんだろう。涙なしでは見ることができない)。