10.『ヒンドゥー教と仏教』(2)

10.『ヒンドゥー教と仏教』(2)

都市発展時代の生まれた世俗逃避的知識人による異端宗教 

サーンキヤ学派(ウパニシャッド哲学の一派)
男性的精神原理(プルシャ=アートマン)は女性的原理の原物質(プラクリティ)と結合することによって輪廻に巻き込まれており、知恵をえることで、そこから離脱(解脱)できると説いた。

ジャイナ教
苦行によって古い業をなくし新しい業が自我に付着するのを防ぐことで、輪廻から離脱しようとする。
五誓戒
生き物を殺すこと、嘘をつくこと、盗むこと、男女のよこしまな行為、ものを所有すること、を禁止。
不殺生戒のためにマスクをして生産活動から離れ商業に従事。
空衣(裸体)派と白衣派に分裂。
一般世界への影響力は限定されたものとなった。

仏教
苦行の否定。瞑想の重視。(ムキになった苦行も我執(煩悩)のひとつ?)
(安定した一定の)自我の否定。人間とはいろいろな要素が集まったのだけのもの。
輪廻ばかりでなく、あらゆるものが変化してとどまることがない。

四諦八正道
苦諦:生きることは苦である
集諦:苦の原因は煩悩である
滅諦:煩悩を消すことで苦が滅する→涅槃(ニルヴァーナ)
道諦:煩悩をなくし悟りを開くための8つの道
 正見、正思惟、正語、正業、正命(生活)、正精進、正念(自覚)、正定(瞑想)

部派仏教
きわめて個人主義的な修行僧の宗教(世俗否定・世俗逃避的宗教)

大乗仏教(紀元前3世紀~後3世紀)
ブッダの遺骨を収めた仏塔(ストゥーパ)を崇拝する一般信者から起きた運動。
仏の複数化。
菩薩:仏となる〈涅槃にいたる)手前であえてこの世にとどまり大衆を救う存在
如来蔵(仏性):人間はだれでも仏になる性格をもっている
ブッタの言葉によらない膨大な仏典の出現。「浄土三部経」、「法華経」、「般若経」、「維摩経」、「涅槃経」、「勝鬘経(しょうまんぎょう)」などなど。
「空」の思想:あらゆる物質が相関的であって絶対で安定したものではない

密教(6~7世紀)
インドの呪術的信仰の積極的導入。
マントラ(真言):呪力のある言葉。バラモン教のダラニ。
印契(いんげい):手を結ぶ形で呪力をもたらす
ホーマ(護摩):火を炊いて煩悩を焼きつくす。
タントラ:シャクティ(性力)崇拝

大日如来:宇宙の根本仏
マンダラ(万神殿パンテオン)による宇宙の表象
 金剛界(智の世界)と胎蔵界(理の世界)

教典
「大日経」・「金剛頂経」→日本・チベット
「秘密集会タントラ」→チベット

ヒンドゥー教(←バラモン教)
ブラスマー(世界創造神)
ヴィシュヌ(世界維持神)
シヴァ(破壊神)
多くの信者は、ヴィシュヌ派とシヴァ派に分かれる。
神への熱烈な信仰(親愛バクティ)
リンガ(男根)崇拝 ピータ(台座)(=ヨーニ女性性器)

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by takumi429 | 2013-06-16 17:40 | ヴェーバー宗教社会学講義 | Comments(0)
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