看護理論入門1

看護理論ってなぁに?

はじめまして、解説のかつまたです。社会学を勉強しています。え、看護の先生じゃないの?疑問に思われるのもっともです。私もまさか看護理論の解説をするとは。どうして私が看護理論の解説をすることになったのか。
 社会学は他の学問理論の影響をたいへん強く受けてきました。よくいえば柔軟、わるく言えば節操がない。社会学の勉強のため、導入されたさまざまな他の理論を、私は学ばなくてはなりませんでした。システム理論、精神分析学、現象学、構造主義人類学などなど。
 ある日職場の関係で看護理論の解説書を読んでみました。するとおどろくなかれ、看護学に導入されている理論は、社会学が導入した理論とまったく同じなのです。さらにフェミニズム理論や文学理論でも事態は同じでした。つまりその時々には影響力の強い理論があって、それは他の学問に導入されるものなのです。自然科学でも、物理学が化学に影響を与え、さらにそれが生物学へ、医学へ影響を与えています。
 ところが看護理論の解説は、他のどんな学問理論が影響を与えたかをちゃんと説明しないために、ひどくむずかしくなりがちです。ぎゃくに影響を与えた理論を説明すれば、その看護理論はたいへん理解しやすくなります。さいわい、看護理論に影響を与えた理論は、社会学に影響を与えた理論とまったく同じですから、先に見てきた私が、こんなふうな理論だったよと、簡単に報告して、それからその影響を受けた看護理論をみなさんと一緒に見ていけば、看護理論がわかりやすくなるだろう、というのがこの連載の趣旨なわけです。
 さて、そこで「看護理論ってなぁに?」という表題に、ここで私なりの答えをだしておきましょう。「看護理論とは、他の学問理論を積極的に導入して、看護を体系づけようとしている理論のことである」。
 ほんとうかな?さて、ほんとうかどうか、次回からみていくことにしましょう!
(『プチナース』2007年4月号掲載)

参考文献:勝又正直著『はじめての看護理論』医学書院
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by takumi429 | 2008-01-26 00:57 | 看護理論 | Comments(0)
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